2012年5月1日火曜日

宣告「大腸がん」

非常に珍しいが、大腸がんである事に間違いない。

医師の言葉だった。

血の気が引いた。

もっと血の気が引いたのは、いわゆる初期ではなく進行性で
ある事だった。


手術が必要であるとの事。


不思議なもんで母の顔が真っ先に浮かんだ。
申し訳ないという気持ちでいっぱいになった。

私は兄を亡くしている。
父は別居している。

家族離散状態で2人暮らしをしている。
喧嘩が多いが、それなりに支え合ってここまで来た。

母も2年前に胃がんを患い手術した。
祖母も母と同じ日に胃がんを宣告され、何もできずに鬼籍に入った。

遺伝子か?ストレスか?

原因は医師にもわからないとの事。


大腸がんというのは女性に多く、30代の男性で患うケースは非常に
稀であるとの事。


医師に肩をポンと叩かれ、病室に戻った。
午前中と違い、一人で歩けた。


どうしようという気持ちで悶々とした。

とりあえず母にはメールをした。
仕事をしているので今日は病院に行けないと知ったいたので来ないと
思っていたが、夜に来た。


来るまでに私は一人ベッドで泣いていた。
俺は人生で何を残してきたんだろう?
俺がいなくなったら、年老いていく母は誰が面倒を見るんだ?
もっといい事があってもいいだろう。
そういう気持ちが悶々としていた。


母が来て、ロビーで改めて病気を報告した。
覚悟はしていたとの事。

家売ってでも仕事辞めてでも暮らして行こうと言われた。
いい歳して親の前で泣いた。
そういう言葉が来るのがわかっていたからだ。
そういう親だと知っていたから。

親が帰った後、ベッドで悶々としていたが、気を紛らわす為に
電子書籍を購入した。
消灯時間を過ぎているので、本は読めない。


電子書籍によれば、人間は考えている事が自律神経に伝わり、
本当にその事柄が起きてしまうとの事。
であれば、治療して生き延びる事を誓う事にした。

次の日。
残っていた検査を終え、母と医師の元へ行き、改めて病状の説明を
受けた。

社会復帰は問題ないとの事。
検査した中では遠隔転移が見られないとの事だった。
(ただリンパ節についてわからないとの事)


その後、昼に退院して帰宅した。


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